会社における英文法の重要性とAIツールの限界
生成AIが一般的に普及され、私生活が大学ではPDFや記事をコピペしてAIに翻訳、まとめしてもらえばいいだけの内容だったのに、会社になれば、機密情報・コンプライアンスなどにより自力でしかできなくなることがほとんどだと思います。実際筆者もいつもPDFをCopilotに読ませて貰っていたが、会社では自力で高校時代の電子辞書を持ち込んでデスクに置くようになっています。
普段の業務で海外ベンダーの英語の仕様書を読んだり、英語のメールをなんとかやり取りしていたりしても、いざテスト環境で「正しい文法で英文をタイピングしろ」と言われると、意外と手が止まってしまうものです。
今回は、頭では分かっているつもりでも、焦っているとつい間違えてしまう日本人特有の文法ミスについて解説します。採点官から確実に見抜かれて減点されてしまう代表的な罠を3つまとめました。

- ついつい前置詞を付けたくなる「自動詞と他動詞」の罠
まずは、ビジネスメールで最もやってしまいがちなミスからです。以下の空欄に入る最も適切な語を選んでみてください。
Please ( ) our technical support team for more information. A. contact B. contact to C. contact with
解答はこちら
「A. contact」。 「サポートチーム『に』連絡する」と日本語の感覚で考えると、どうしても「〜に」にあたる to や with を付けたくなりますよね。
解説
学校の文法用語を使うと、contact や discuss は「他動詞」と呼ばれる種類の動詞だからです。他動詞とは、後ろに前置詞(about や to など)のクッションを置かず、直接ターゲット(目的語)を置かなければならない動詞のことです。
ビジネスで頻出するのに、日本人がつい前置詞を付けてしまう絶対NGな動詞トップ3がこちらです。
・discuss(〜について話し合う) × discuss about the new equipment ○ discuss the new equipment
・contact(〜に連絡する) × contact to the vendor ○ contact the vendor
・attend(〜に出席する) × attend to the meeting ○ attend the meeting
GTECは「実務で正確に意図を伝えられるか」を見るテストなので、こうした基本的な動詞の使い方を間違えると「基礎が身についていない」と判断され、スコアの伸び悩みに直結します。
- 技術職は特に注意。「数えられない名詞」の罠
次は、特にメーカーやIT企業で働く人が引っかかりやすい「名詞の単数・複数」の罠です。
「新しい装置(複数)を導入する必要があります」と英語で書くとき、あなたならどう書きますか。 We need to install new equipments. と書いてしまった方は要注意です。
実は、equipment(装置・備品)、information(情報)、advice(助言)、damage(損害)といった、ビジネスで頻出するこれらの単語はすべて「不可算名詞(数えられない名詞)」です。 つまり、後ろに「s」を付けて equipments や informations とすることは文法的に絶対にあり得ません。
日本語には単数と複数の区別があまりないため、複数の装置の話をしていると無意識にsを付けたくなってしまいますが、これもネイティブや採点官からすると非常に不自然に映る大きな減点ポイントです。
- 納期を守れない人だと思われる「by と until」の罠
最後に、実際のビジネスでも致命傷になりかねない前置詞の罠です。
「金曜日までにレポートを提出してください」と言いたい場合、どちらが正解でしょうか。 A. Please submit the report by Friday. B. Please submit the report until Friday.
正解は「A. by」です。 by は「その期限までのどこかのタイミングで(完了する)」という意味を持ちます。提出や完了の期限を表すときに使います。
一方の until は「その時間までずっと(継続する)」という意味です。 もし B のように until Friday と書いてしまうと、「金曜日になるまで、ずっとレポートを提出し続けろ」というホラーのような意味になってしまいます。 until を使うのは、The system will be down until Friday.(金曜日までずっとシステムがダウンします)のように、状態が継続する場合です。
文法の知識を「無意識の感覚」に落とし込む
いかがでしたでしょうか。落ち着いて考えれば基礎的な文法事項ですが、制限時間に追われているGTECのテスト本番や、急いでメールを返信しなければならない実務中だと、つい日本語の直訳に引っ張られてミスをしてしまいます。
この手のミスを防ぐには、「discussは他動詞だから前置詞は不要だ」と頭の中でいちいち理屈を考えているうちはうまくいきません。 discuss the issue や contact the client という一つの「塊(フレーズ)」として、指が勝手にタイピングするレベルまで感覚を染み込ませる必要があります。
当サイトのオリジナル学習アプリでは、こうしたビジネスで必須となる語彙や正しいフレーズの形を、一問一答のクイズ形式でテンポよく浴びるように練習できます。
文法のケアレスミスでスコアの天井を作ってしまわないためにも、ぜひ日々のスキマ時間を活用して、正しい英語の塊を脳にインプットし直してみてください。

